獣医になる為に合格しなければならない獣医国家試験は農林水産省が実施していますが、この試験に合格して獣医師免許を与えられなければ、獣医として働くことができません。獣医になるのにまず必要なのは獣医学系の大学に合格を果たすことですが、レベルはそう簡単ではありません。全都道府県を合わせても、獣医学系の大学は現在たった16校しかありません。
従って、医学部に次ぐ程高倍率になっていますので、難関大学に分類されるわけです。もし無事に大学に合格することができた場合、獣医師に欠かせない知識や技術を身につける為に、医学部と同じ6年間、大学で学習することになります。そして進学後、規定課程を修了して卒業できれば、晴れて獣医師国家試験の受験資格を取得できるということです。
農林水産省実施の獣医師国家試験を受けて合格し、獣医師免許証を農林水産省から交付されれば、ついに獣医として働けるようになります。また、獣医学は最先端であるアメリカに留学して勉強することも可能です。ただし、アメリカで獣医師を目指す場合、6年ではなく8年間専門の大学や機関で学習してから卒業する運びになります。
更に、獣医師の免許をアメリカで取得した場合、農林水産省実施の獣医師国家試験に新たに合格しなければ、日本で獣医師として働くことは許されません。以上のことからもお分かりいただけますように、獣医師として働くまでには、複数の決して低くないハードルを乗り越える必要があります。
獣医師のお仕事は猫や犬だけを相手にしていればいい、という程簡単ではなく、大型動物の牛や豚なども対象になりますし、そうした家畜は我々の食や健康とも密接に関係しています。必要に応じて安楽死させて動物の苦痛の負担を取り除かねばなりませんし、家畜に対しては食肉としての淘汰を進める必要も出てくるでしょう。獣医の現状は、決して楽とは言えません。
けれど獣医師は、一般的に捉えられているよりももっと職域は広く、内容も多岐に渡っています。それに獣医師は我々の生活には必要なお仕事ですから、それだけやりがいも強いのではないでしょうか。